昨年大ヒットしたディズニー映画「アナと雪の女王」。
映画もさることながら、その主題歌「レット・イット・ゴー ~ありのままで~」の人気はすごい。
これを口ずさめない人の方が少ないんじゃないかしら。
先日子ども連れで行けるコンサートでこの曲が演奏されたところ、子どもたちの大合唱が起こり、改めてこの曲の人気を実感した。
かく言う我が家にもDVDとサントラCDが揃っていて、一時はこの“Let It Go”が一曲リピートで日がな一日流れていた。
ところでこの日本語の歌詞の方で、何度も何度も歌ううちに、気になってきたことがある。
それは他でもない、サビの部分、英語のLet it go~ Let it go~のところ。
ありのままの姿見せるのよ
ありのままの自分になるの
ありのままの姿を見せるのは分かる。
でも、“ありのままの自分になるの”って、なんか変じゃないだろうか…?
夢いっぱいのディズニーの歌を歌いながらこんなこというのは、なんとも口やかましいようでイヤなんだけど、気になっちゃったらもうしょうがない。
何が気になるのか、考えてみた。
その結果…
“ありのまま”というのは文字通り、“何も飾らない、あるがまま”という意味で、
“~になるの”というのには、人の意思が感じられるため、
私には、「努力してor意識して、ありのままになる」というように感じられたのだということが分かった。
そこで「なる」を辞書でひいてみた。
この場合の意味に該当する部分をピックアップすると…
今までと違った状態・形に変わる。「氷が水に―・る」「血と―・り肉と―・る」
「大辞泉」小学館
ちっとも意思は含まれていない。
これなら何もおかしくない。
そこで、こうしてみた。
ありのままの自分になる
おかしくない!
映画を見ている人にはわかると思うけど、まさに女王エルサは「ありのままの自分に変わる」のだ。
ということは…
そうか。「の」の仕業だったんだ。
「ありのままの自分になるの」の、最後の「の」に意思が感じられたのか。
ということで、再び辞書をひきひき…
(下降調のイントネーションを伴って)断定の言い方を和らげる意を表す。多く、女性が使用する。「伺いたいことがある―」「あいにく母は留守です―」
「大辞泉」小学館
「断定」自体には必ずしも意思は含まれない。
でもこの場合、“自分のこれからのことに関する断定”だから、意思を感じたのだということが分かりました。
は~、スッキリした!!
こんなことしてたら、子どもに嫌われちゃうな。
これからはただただ、楽しく歌うことにする。の。