昨日の「雨こんこん」の記事を書く時に調べものをしていたら、
“擬音語はカタカナで、擬態語はひらがなで表記する”という記述をあちこちで見かけて、冷や汗が出た。
そうなのかっ!
・・・そうなのか?
手元の辞書でそれぞれひいてみたところ、例に挙げられているものは下記の通り。
◆新明解国語辞典
擬音語→がたがた、わんわん
擬態語→にっこり、ゆらゆら
◆大辞泉
擬音語(擬声語)→わんわん、ざあざあ、がらがら
擬態語→つるつる、じろじろ、こっそり
全部ひらがな!
では、表記のルールブックではどうか?
「朝日新聞の用語の手引」には該当する項目はなかったものの、「平仮名」の項目に下記のように書かれていた。
副詞のうち漢字にあまり意味がないもの、擬態語などは平仮名で書く。
「朝日新聞の用語の手引」朝日新聞出版社より
“など”には擬音語が含まれるのかしら?
そして共同通信社の「記者ハンドブック」には、下記のように書かれていた。
・擬音語・擬声語
擬音語・擬声語はなるべく片仮名で書くが、平仮名で書いてもよい。
・擬態語
擬態語は平仮名で書く。ただしニュアンスを出したい場合は片仮名書きしてよいが、乱用しない。
「記者ハンドブック 新聞用字用語集」共同通信社より
・・・・・・・・・・・どっちやねん!!!
書く目的と媒体にもよるかな。
新聞ではなるべくルールに沿うのかもしれないけど、例えば小説とか、言葉の表情を大切にするものでは使い分けるだろうし。
私が仕事をいただいている企業発信の記事なども、読み手の人重視で読みやすいように、そしてなにより魅力的に伝わるように書くことが大事だと思う。
短い言葉で人に訴える広告のコピーなんかは、それこそひらがなにしてみたりカタカナにしてみたりして悩むのでしょう。
だって、「ごくごく」と「ゴクゴク」では受ける印象がまるで違うものね。
あと字幕の場合は、パッと見たときの読みやすさが重視されるから、やはり上のルールは適用されないように思う。
そう考えてみると、やっぱりケースバイケースというのが答えなんじゃないかしら。