先日「コスパ=プチプラ?」という記事を書いたけど、
実は最近、もうひとつ値段の表し方で学んだことがあった。
それが「破格」。
みなさん、“破格の値段”と聞いたら、「買いだ!」という気分になったりしませんか?
お店のキャッチにもよく使われていますよね。
破格=激安
というイメージがあるのではないでしょうか。
ではこの文章はどうでしょう。
「金(きん)が高騰して、破格の値段になった」
高騰しているのに、破格?
矛盾しているように思いますか?
それでは、こちらは?
「いつもプチプラしか買わない私に、このハイブランドは破格だ」
おかしいでしょうか?
実は後者は私がSNS上で見かけて、この言葉を調べるきっかけになった言葉です。
実はこちらも、間違ってはいないんですね。
【破格】〔世の常の慣行からはずれている意〕①普通期待される程度をはるかに超えていること(様子)。「-の待遇/-の安値」②詩文の作法の常道からはずれること(様子)。「-な表現」
「新明解国語辞典」三省堂より
ということは、
破格の安値
も
破格の高値
もOKということになります。
ただ、「破格の値段」だけだと、安いのか高いのか分からないことになります。
そして、「世の常の慣行からはずれている」というところに注目すると、
「私の慣行からはずれている」ということなので、
「私にとっての破格」という表現は、少しおかしいのかもしれませんね。
日本人も外国人も大好き
「驚安の殿堂ドン・キホーテ」が、もし、
「破格の殿堂」だったら、
とても安いものも売っていいし、とても高いものも売っていいことになります。
安心できませんね。
驚安で良かった。
ところで驚安とは…?