「協力」について考える

我が家には、生まれたてのベビーの他に
夏には3歳になる息子がいるのですが、
弟の出現により、すっかり赤ちゃん返りをしている彼との付き合いが大変……。
保育園への送り迎えも一筋縄では行かず、
乳飲み子を片手に抱え、暴れ狂う12キロをもう片方で抱きかかえることも。
このことを先日夫に愚痴ったら、

送り迎えは無理だけど、早く帰るのは協力するよ

と。
私、なぜかカッチーンときちゃったんですね。
「じゃあ、何て言って欲しかったのか」と、考えてみました。

早く帰るから協力して頑張ろう

かな。
なぜなら前者は、主に子育ては私が行い、夫は「ちょっと力を貸す」ように聞こえるから。
一方後者は、2人が同等に子育てを行うように感じるから。

でも、本当にこの2つに違いはあるのか……?
調べてみました。

【協力】ーする<だれニーする/だれトーする>力を合わせて物事に当たること。
『新明解国語辞典』三省堂より関係箇所のみ引用

なるほど。
そもそも「協力」という言葉は、「力を合わせて」という状態で
「ちょっと力を貸す」という意味ではないわけです。
そして「力を合わせる」に、どちらがどれくらいなんていうことはないですよね。
双方が同等に「力を合わせる」のですから。
夫の前者の言葉を言い換えるなら

送り迎えは無理だけど、早く帰って力を合わせて育児にあたるよ

だったわけで、私が考えた後者とさして違いはないということ。
私は別に腹を立てる必要はなかったわけです。
例え彼にどんな意図があったにせよ、私はこの言葉を正しく解釈しておけばよいのだから。

ちなみにこの辞書の文面だと、協力する対象には「人」だけをとるように見えますが
「事業に」「仕事に」といった物事を対象にとることもできますね。
もちろん「子育てに」もね。

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