さらに「協力」について考える

先日ラジオを聞いていたら、首都高のお知らせCMが流れていた。

本日予定していました○○線の工事は、上下線とも中止になりました。
ご協力をお願いします。

気になる。
「ご協力」が気になる。

本日突然、工事をすることになったわけではなく、
工事は中止になったのだ。
どんな協力が必要なのか。

「今日の仕事はお休みなります」という工事関係者への連絡?
それとも「今日は首都高使えるから、たくさんお金落としてね」という協力要請?

ここでもう一度「協力」を辞書でひいてみると後ろの方に……

【協力】運用「(ご理解と)ご協力をお願い申し上げます」などの形で、相手が不便を感じることは承知しつつも、禁止や命令を含意する言い方となる。例、「車内では携帯電話のご使用をお控えくださるよう、みなさまのご理解とご協力をお願い申し上げます」
『新明解国語辞典』三省堂より関係箇所のみ引用

首都高のCMはこちらですね。
しかしやっぱり、気になる。
繰り返しになるけれども、
本日工事をすることになったわけではなく、
工事は中止になったのだ。
どんな相手が不便を感じるというのだろう。

私なら単に、

本日予定していました○○線の工事は、上下線とも中止になりました。
よろしくお願いします。

とするか、

本日予定していました○○線の工事は、上下線とも中止になりました。
どうぞご利用ください。

とかにするなぁ。

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