コスパ=プチプラ?

私、雑誌『VERY』を読んでいます。
毎月愛読してます。
大好きです。

と、20年来の友だちに言ったら笑われた。
友だちが言うには、『VERY』はセレブママ(を目指す人)の雑誌らしく、
私のイメージではないと。
確かに『VERY』はオシャレなママたちに大人気で、そして色々なブームを生み出す力のある雑誌だ。

さてそんなセレブママ雑誌『VERY』でも、たまにはZARAやUNIQLOなんていうファストファションブランドも登場します。
そして私、『VERY』のそんな特集で、ずっと気になっている言葉があるんです。
それが、「コスパ」。

例えば、コレ

コスパ1

それから、コレ

コスパ3

コスパTシャツ
コスパなので2色買いや型違いで~
コスパでいて優秀

これらは、おそらく「プチプラ」と同じ意味で使われているのでしょう。
プチプラとは、プチプライス、小さい値段=安いことを表わす和製英語。
オシャレな雑誌や、商品の広告などで、「安い」というダイレクト過ぎる表現が嫌われる場合に、
「安い」ことをなんとなく格上げして見せてくれる便利な言葉です。

一方で「コスパ」とは、本来「コストパフォーマンス」の略のはず。
コストパフォーマンスとは、ある物事に対して、かかるコストとパフォーマンスを比較する言葉で、
「コスパが良い」とか「コスパが悪い」と言った具合で使われるものです。

上の例では「コスパが良い」という方向で使いたいのだと思われますが、
本来はその意味はないはずです。

私が一番最初にこの「コスパ」の使い方に違和感を覚えたのは(残念ながらもう手元にないのですが)、
ちびっ子に汚されても、コスパだからイライラしない
といったような文脈で「コスパ」が使われいたときです。

これは二重で違います。
まず前述した通り、「コスパ」だけでは「コスパが良い」か「悪い」かは分からないこと。
そして例えば、上質なミンクの毛皮のコートが10万円なら「コスパが良い」かもしれませんが、
ミートソーススパゲッティを手づかみ食べした手で触られちゃ、やっぱり悲しいわけで。
「コスパ=プチプラ」ではないわけです。
(もちろん10万円がプチプラの方もいるのかもしれませんが)

これに至っては

コスパ2

コスパが楽しくなっちゃって…もう何がなんだか!

まあそこは、様々な流行を生み出してしまう『VERY』のことですから、
そのうち「コスパ=プチプラ」をつくり出してしまうのかもしれませんね。

あ!今日は『VERY』の発売日じゃないか♡

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