会話のキーは、疑問形?

人と会話をするとき、疑問形ってすごく大切。
会話は“キャッチボール”と言われるように、投げる、受け止める、投げ返すの繰り返しだから
相手の返事を促す疑問形は、会話を弾ませるのにも重宝する。
「好きな人にメールを送るなら、必ず疑問形で」なんていう技もあるというから、
疑問形を制する者は、会話も、さらには恋も制するということか。

ところでこの疑問形について、最近思うことがあった。
先に言っておくけど、私と母は仲が良い。
一緒にご飯を食べたり、買い物に行ったり、最近では私の子ども(母の孫)の話で持ち切りだけど
それでもたまに2人でお出かけしたりもする。
そのうえで言いますが、母にイライラする場面が多々ある。
最近その原因を分析した結果、どうやら原因の一つに、母の疑問形があると気付いた。

例えばね

「セールって、セール用の商品を売ってるの?」
→知らない

「コレ(レストランで自分が頼んだご飯)って、混ぜるの?」
→知らないよ

「この風、西(から吹いてる)?」
→知らんっ!

母さん、私は店長さんでもシェフでも、ましてやコンパスでもないのだ。
フリーでライターをやってる、あなたの娘だ。
何でも聞いたら答えが出てくるのと、違う!!

この疑問形は、ただの答えを求める「質問型」だ。
店の人に聞け!
新聞を読め!
ググれ!
と、なりかねない。

では、これに「~かな?」をつけてみたらどうだろう。

「セールって、セール用の商品を売ってるのかな?」
「コレって、混ぜた方がいいのかな?」
「この風って、西から吹いてるのかな?」

ずいぶん違う印象になる。
相手に答えを求めるプレッシャーをかけずに、意見を求めることで、会話を展開することができる。
「話題提供型」だ。
母にはぜひこちらをマスターして欲しいと思っている。

好きな人に送るメールだって、
「ねぇ、ユウスケの悠ってどんな意味なのかな?」
なら、もしかしたら好意が示せるかもしれないけど
「ねぇ、ユウスケの悠って、なに偏?」
とか聞いちゃダメなのだ。
辞書を引け!
って、なるからね。

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